【初心者向け】カメラの使い方#2【モードダイヤル】
前回のブログからの質問でモードダイヤルの使い方がよく分からないというご質問をいただきましたので今回は初心者向けに超簡単に説明してみたいと思います。(写真はCANON EOS 5D Mark IV)
目次
主にカメラには5つのモードがある
モード名 | 絞り | シャッタースピード | 感度 |
---|---|---|---|
オート | カメラが自動で決める | カメラが自動で決める | カメラが自動で決める |
プログラムオート | カメラが自動で決める | カメラが自動で決める | 自分で決める |
絞り優先 | 自分で決める | カメラが自動で決める | カメラが自動で決める |
シャッタースピード優先 | カメラが自動で決める | 自分で決める | カメラが自動で決める |
マニュアル | 自分で決める | 自分で決める | 自分で決める |
メーカーによってモードの呼び方は様々
この時点ですでに頭が痛いという人は多いと思いますが、「これが何か?」じゃなくて「いつどれを使うか?」を中心に考えていきます。
いつも諦めていた人ももう少しお付き合いください!
1.オートモード
カメラのメーカーによって違いますのが、「A」とか緑の枠で書かれているものが多いです。
良い点
- カメラの使い方を知らなくても簡単に明るさがちょうど良い写真を写すことができる
- 電源入れてすぐ写真写しても綺麗!
悪い点
- 写真に個性を出しにくい
- 表現という意味で写真が上達しにくい
- それならそもそもスマホで・・・・・
いつ使う?
個人的におすすめしたいのは、急なシャッターチャンスがある時です!いろいろ設定しなくてもパッと出してすぐ撮影できることはとてもおすすめポイントです!(そもそもスマホで良いのでは??)
2.プログラムオート
ほぼ全てのカメラで「P」という表記になっております。(ライカなど一部のカメラを除いて)
良い点
- 感度だけ決めておけばあとはカメラが適度な写真の設定にしてくれる
- 基本的にはそれ以外はオートとほぼ同じ
- プログラムシフト機能がある場合、ボケ具合などがコントロールできる
- どうしてもiso(感度)を固定したい+ボケ具合も決めたい時に役に立つ
悪い点
- 暗すぎると感度を上げないと綺麗な写真が撮れない
- プログラムシフト機能より絞り優先、シャッタースピード優先の方が直感的で使いやすい(個人の感想)
- 高感度によるノイズが昔に比べて気にならなくなってきたのもあって、そこまで感度にこだわる必要も無い
いつ使う?
正直、筆者は買って数回触って以来一度も使ったことが無いモードです。。。フィルムカメラ時代はシャッタースピードダイヤルと絞りダイヤルをオートにしてプログラムオート状態で写してたことはあります。
カタログ的にはプログラムオートに慣れておけば、オートのように取り出してすぐ撮影ができるし、プログラムシフト機能でモードダイヤルを動かさなくても簡単にボケた写真が撮影できるらしいですがあまり使ったことがないです。
3.絞り優先モード
大抵絞り優先は「A」もしくは「Av」で表記されています
良い点
- デジタル一眼レフの醍醐味「レンズボケ」を超簡単に堪能することができる
- プログラムオートと違い屋内の暗い場所でも調整不要で撮影ができる
- 絞りを開くとボケるし、絞りを絞ると建物などはパンフォーカスとなり綺麗な写真になる
悪い点
- もちろんシャッタースピードが調整できないので被写体ブレが起きる
- 動物撮影には向いていない
- ボケる写真はピントが合う部分がとても狭いので、しっかり撮影する時に体を動かないようにしないとブレた写真になりやすい
いつ使う?
筆者が一番最初に買ったEOSのKISSシリーズはほぼこのモードで写していました。ポートレート写真、風景写真などあまり動きが無い被写体に対してとてもおすすめですが特に明るいレンズ(開放時の絞りの値が小さいものf/1.4など)と相性が良く色々試してもらえたら良いと思います。
4.シャッタースピード優先モード
メーカーによって表記に差があります。Canonは「Tv」、ソニー&ニコン&パナソニックなどは「S」と表記されています
良い点
- 動きがある被写体の場合シャッタースピードを速い方に固定することができる
- シャッタースピードが速いと被写体ブレを起こしにくい
- わざと被写体ブレを作り躍動感を出す表現にも使える
悪い点
- いくらシャッタースピードを固定するといっても、やはり星空や夜景撮影はマニュアルの方が楽
- シャッタースピードを上げる(速くする)とどうしても暗くなるので、感度を上げることになり場所によってはノイズが多くなることが多くなってしまう(仕様上)
いつ使う?
動きがある被写体にとても有効なモード。ペット撮影、運動会撮影、スポーツ撮影にとても向いています。キャラクターファンの方でしたらパレード撮影にも向いております。スポーツ用のモードが搭載されているカメラもありますが、著者のおすすめは1/1000秒〜1/10000秒くらいで写り具合を見て調整するととても綺麗に写ると思います。このモードで花火の撮影もやっておられる方も見たことがあります。
5.マニュアルモード
表記は「M」が多いです。
良い点
- 全てをコントロールすることができる
- 直感的に「絞り・シャッタースピード・感度」の関係を理解でき、上達しやすい
- 筆者はこのモードで手元を見ないで「絞り・シャッタースピード・感度」を調整できるようになりました(これができないとマニュアルモードは難しい)
悪い点
- 難しい
- 難しい
- 難しい
- 難しい
いつ使う?
慣れたらこれしか使いません。しかしカメラ本体の知識、レンズの知識など他のモードに比べて撮影者の技術が求められます。
一度使い方に慣れてしまうと、他のモードとほぼ同じように使うことができます。
まとめ
どうだったでしょうか?細かい説明を全て省き「いつ使うか?」にフォーカスして解説してみました。次回はシャッタースピードについて解説する予定ですが、まずはモードダイヤルってなんだ?という疑問についてお答えしました。機種やメーカーによってもモードダイヤルは結構差があるのでお手隙の時に説明書みたり検索してみてくださいね!
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