【初心者向け】カメラの使い方#1【絞り】
Twitterの方でカメラのそもそも<絞り、シャッタースピード、感度(iso)>がよく分からないというお声をいただきました
多分Googleで調べたら本当にたくさんの解説ブログやウェブサイトがヒットすると思いますが、とても分かりやすく解説していきたいと思っております
目次
今回は【絞り】のみ
絞りとは一言でいうと「光の入り口の大きさ」
上図をみてもらえたら分かるようにレンズには何枚かの板が包み込むように穴を大きくしたり小さくしたりする機構があります。この板のことを「羽根」と呼びます。画像のレンズは7枚が重なっていますね。羽根の枚数は5〜10枚が一般的なように思いますが、10枚を超えるレンズも存在しております。
この羽根が穴を大きくすることを「絞りを開く」、穴が小さくなることを「絞りを絞る」といいます。
穴の大きさでカメラ本体の中に入る光の量が決まる
絞りでまず決まるのは単位時間あたりの光がカメラ本体のセンサー(昔のカメラのフィルムがあった場所)に入る量を決めることができます。
つまり穴が大きいほど明るい写真になりやすい!と覚えておいてください
絞りはF値(えふち)で表す!
FはFocal(焦点)の略で英語ではfocal-numberと言います。
F値は値が小さいほど、光を取り込む穴が大きくなり明るく。F値が大きいほど、光を取り込む穴が小さくなり暗くなります。
このF値はレンズによって大きく変わります。口径が大きいレンズの方がF値が小さいものが多い傾向があります。
絞りで「ボケ具合」が決まる!!
実は明るさ以外にも絞りで変わるものがあります。それが「ボケ具合」です。
言葉だけで説明するのが難しいので、僕が持ってる一番F値が小さいレンズCarl Zeiss PlanarTで絞りを変えて何枚か写してみました。カメラはEOS 5D Mark IVを使っております。
Carl Zeiss Planar T* 50mm f/1.4
ドイツのカールツァイス社のレンズなのですが、生産がコシナという日本で作っているレンズになります。僕の一番好きなレンズの一つです。
絞り1.4
1枚目は絞りを1.4にしました、つまりレンズに一番光が入ってくる状態です(絞りを開放という)。表記は「f/1.4」となります。見て分かるとおりピントがほとんど合わない状況です。周りが少し暗くなる効果も見受けられます。
絞り1.8
ボケ感を伝えるために、シャッタースピードは変えております。絞り1.8でももやがかかったような印象を受けます。例えば背景がうるさかったり写したく無いものがある場合、わざとボカして撮影する時に使う絞りの値だったりします。
絞り2.8
実際よく使われているF値で、大口径ズームレンズの開放値が2.8ということもあり個人的によく使う絞りです。ようやく形が少しずつハッキリ見えてきている感じがします。
絞り4.0
絞りが4.0になるとだいぶ全体がハッキリ見えてきます。マニュアルフォーカスでもf/4.0だとそこそこピントを合わせやすい感じがあります。
絞り8.0
ちょっと暗くなってしまいましたが、8.0にもなると向こう側の壁の模様が見えてきております。マグカップも全体的にピントがあっていて、コップの向こうのスヌーピーも見えてきました。
絞り14
いわゆるほとんどのものにピントが合う「パンフォーカス」状態となります。この写真では被写体とレンズの距離が30センチくらいなので少しボケてますが、風景とかですよ綺麗に全てにピントがあう絞りだと思います。
まとめ
画像から分かるとおり、絞りというのは明るさの調節以外にもボケ具合を調節する写真の表現を決める大切な役割を担っております。「絞り優先モード」がカメラについているので絞り優先モードで好きな絞りの値を決めていろいろ写して、自分の好きなボケ具合探して見てもらえたら嬉しいです。
このカメラの使い方シリーズは初心者の方がより深く写真の仕組みを理解し興味を持ってもらう目的で初めております。もしご質問等ありましたらお問い合わせフォームもしくは、僕のTwitterまでお問い合わせください。